世界的な環境問題として、廃プラスチックによる海洋汚染が近年、深刻なテーマになっています。レジ袋やストローなど、私たちの生活に密着したプラスチック製品は便利な反面、廃棄されると容易に分解されないため、いつまでも環境にとどまって分散し、生態系に悪影響を及ぼす恐れがあります。
世界経済フォーラム年次総会での報告書によれば、年間少なくとも800万トンものプラスチックごみが海洋に流出し、このままだと2050年には海洋中のプラスチックの量が魚の量を上回るという恐るべき試算も発表されています。
人口1人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量が米国に次いで多いとされる我が国にとって、プラスチックごみの削減と再利用の促進は待ったなしの課題であり、すでにレジ袋の有料化などの施策がスタートしています。
私たちパックウェルとしても包装材や緩衝材などを通じてプラスチックのメリットを生かした数々の製品をご紹介している以上、こうした時代の要請と無縁ではいられません。これまでにも、最終的に水と二酸化炭素に分解される「生分解性プラスチック」の採用など、環境への負荷を削減するとりくみを進めてきましたが、さらに一歩進めて「脱プラスチック」をキーワードとする製品群のご提案にも、より注力していきたいと考えています。
「脱プラスチック」という観点から私たちが注目したのはガムテープ、紙緩衝材などの「紙」を原料とした製品です。パックウェルの製品ラインナップから、下記のシリーズをピックアップしました。ぜひご活用をご検討ください。
放置すれば、私たち自身の生活や健康を脅かしかねない「プラスチック問題」。私たちはこれからも、より「地球にやさしい」持続可能な製品とサービスをご提供できるよう、アプローチを続けてまいります。
「脱プラスチック」に代表されるように、現在では環境問題をはじめとする全人類共通のグローバルな課題が、国境を超えて広がっています。これまでの、ひたすら拡大と利益を追求してきた経済優先のスタイルからの脱却が、地球規模で求められているのです。
こうした中、国際社会の共通キーワードとして近年、クローズアップされているのが「持続可能(Sustainable)」という言葉です。この言葉には、「今のスタイルのままでは未来はない」という強い危機感が込められています。
2015年9月、国連で開かれたサミットにおいて、世界各国のリーダーたちが国際社会の共通目標「SDGs(エスディージーズ)」を定めました。
「SDGs」は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。
17の目標とは
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
目標16:平和と公正をすべての人に
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
――というもので、これらを2030年までに達成するために、国連加盟193か国に具体的なアクションを求めています。
私たちが「脱プラスチック」を通じて推進するガムテープ、紙緩衝材といった取り組みも目標3の「人にやさしく」、目標12の「持続可能な生産と消費」、目標14の「海を守る」、目標15の「陸を守る」につながり、人や環境に優しい社会を目指すSDGsの目標にも合致するものとして、さらなる普及へのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
ロジスティクス業界の専門誌「LOGI-BIZ」で紹介されました